we. DOG & CAT HOME FURNISHING   犬や猫と暮らす人のライフスタイルショップ

●オーダーされた方にお話を伺いました。 (Standard type/ar)





渇ききった空間に潤うサックスの音。
ハイハットを細やかに音色を変えながら踏むドラマー。

本ケージの納品は、梅雨時期が終わろうとする
じめじめと蒸した暑い日でした。


高温多湿の日本に居ながら、その空間だけは
JAZZバーにいるかの様な錯覚さえ起こしそうな…
そんな室内。
気品ある顔立ちのりんちゃん(ジャックラッセルテリア)も
リビングでしっとりと迎えてくれました。



ここでの室内の意を説明するには、内装・家具・インテリア・照明・そして音楽に至るまで。
すべてへの配慮と拘り。
そこから、簡潔された纏まりを満たす空間があるからこそです。



誰もが体験をした事があると思いますが、気に入った室内に
1つでも 妥協が許されてしまうと、次々に妥協が始まります。
その妥協という魔物は、まるですべてを呑み込むように
蔓延っていきます。
 
ところが Aさんが対峙した時には、こんな決断をされたそうです。

「探しに探したけれど、結局欲しい物がなく、オーダーした
ダイニングテーブル。
ずっとほしかった、B&Oのサウンドシステムに、AVボード。
好きなソファ、好きなベッド、チェアーや照明・ローボード。
寝室のベーススタイルになっている家具たちは、
大好きなカトリーヌ・メミ。

たくさんの大好きに囲まれ、こだわって集めたのに、1個だけダメなものや、納得のいかないものを
置いてしまって台無しにしたくはなかったんですね。
妥協されて仕方がなく置かれてしまう物ならば、僕はいっそ置かない方がいいかなと思っているんです。」



すごく、ドライでクールな印象のAさん。
最初は、私も緊張しましたが、ケージ制作進行にあたり話していくと、ある事が分かりました。

「入り口が、ちょっと狭そうなので、もう少し広くしてもらえますか?」
「開閉式にしてあげないと、出ちゃうと思うんで。」
「扉は、ガラス面に当たらないように…。」

すべての事柄や仕様を決める時は、犬の事はもちろんですが、使う時の事や周りのインテリアを想定しながらお話しされます。

このケージを使うのは確かに犬なのだけど、そこに暮らしていくのはあくまで私たち人。
だから、犬と暮らす人が使うインテリアとして、オーダーすることを決めたそうです。






「weを雑誌で見つけた時に、ちょうど ここのマンションをリフォームしていたから、
新しくケージや犬用品を探していたんです。
今回、ケージの他に犬小屋や食器テーブルも依頼しましたが、weさんが最初に描いたラフイメージを
見せてもらって、僕がほしいニュアンスや、バランス的な事は、もう十分伝わっているなぁ…って。
だから、犬小屋のクッションの生地や、デザイン的な意匠の部分など、細かな部分や仕様は、
お任せしようと。 おかげさまで、十分満足できるケージや犬小屋になりました。」




インタビュー中、B&Oのサウンドシステムから心地良く流れる、JAZZの小刻みなリズムやドラムソロ。

空間全体に広がる卓越した音による雰囲気の中、楽しそうにりんちゃんと座っているAさんから、
たくさんのお話しを聞く事ができました。

そして、納品から数日経って、すっかり夏空が広がった夜に、私はこの原稿をまとめていました。
ビールをのんでソファでひと寝入りしてしまったその時、件名「 ずーっと先のお願い。」と題された
1通のメールが、私のメールボックスに届いていました。

それは、将来のweへの、そして私自身へ向けて嬉しい課題でったのです。

このような温かい想いがあって、オーダーしていただいたのだと、とても感慨深い思いが込み上げてきました。
この記事の最後にご紹介したいと思います。


From: a
To: 'we'
Sent: Tuesday, August 01, 2006 10:52 PM
Subject: ずーっと先のお願い。

森様(we様)
 
ケージ・犬小屋・食器テーブルの制作、ありがとうございました。

僕がインテリアに興味を持ち始めて、最初に購入した
デザイナー家具は、ル・コルビュジェのチェアでした。
まだ Linn が我が家にくる前のことです。
このチェアは、 Linn のケージがある部屋にあったためか
「自分のもの」と思っていたらしく、チェアの上で寝たり、
まだ幼い頃はアーム部分のレザーをがじがじ噛んだりしていました。
会社に行く仕度をはじめると、毎朝、必ずこのチェアの上で丸くなって、その様子を伺っていました。
(ベッドルームに置いてあったチェアです。 今は間取りが変わったので、この日課はありませんが。)

ケージも家具も 納品され、部屋に置かれ、使い始めてから その価値が出てくるものです。
できるだけ永く使い続けていきたいし、一緒に年月を重ねていくことで、
様々な想い出が刻み込まれていくものだと思います。 だからこそ「本物」を手に入れたいですよね。
コルビュジェのチェアも、コピー品が安価に出回っています。 高価であればいいとは思いませんが
安いからといって、その手のコピー品を手にするよりは、きちんと意思をもって制作されている
「本物」の家具を見つけ出して、手にしたいものです。

このチェアは、僕が年老いても 部屋に置いてあるはずです。
そして、本でも読もうと そこに座って、かじられた跡のある
アームに手を置いたとき、僕はしばらく Linn のことを
思い出すでしょう。 そんなとき、跡を残してくれた Linn に
そして、長い間、ここにあり続けたチェアに感謝するだろうと思います。

今回制作していただいたケージやハウスも、これから私たちの
いろいろな想いを刻み込んでいってくれるものと確信しています。
ただ、 Linn がいなくなってしまった後、このケージやハウスは
どうなってしまうのでしょう。 普通に考えたら、もう用はないので
廃棄ということになってしまうのかもしれません。
このままの形で置いておくのは もちろん現実的ではありませんが、私たちの空間に それがあった跡を、さりげなく残しておくことはできないものでしょうか。

きっと森さん(we)の作品も これからたくさんの家に送り出されていくことでしょう。
そして様々な生活を垣間見る中で、いつか、いいアイデアがひらめいてくれることを期待して、
今からリクエストしておきます。 なんか、あまり考えたくない話になってしまいましたが、
納品されてから始まる、今までとは別の形のお付き合いをしていけたらいいなと思います。
これからもよろしくお願いいたします。









犬小屋 type/ar
120x90x70[h] (内寸:115x85x60[h]/cm)
285,000円

インテリアに合わせた犬小屋をオーダー製作をいたします。
詳細はこちらから

今回ご紹介したこちらの犬小屋の製作の様子は「犬のケージ:S type/ar」からご覧いただけます。


犬小屋/製作の様子



これは、特注ケージの部品の一部。
テントを留める為のベルトです。

このような感じで使用します。



こうした、皮や木材などの素材が、ステンレスや鉄の無機質な印象を和らげ、インテリアにマッチする犬小屋(ケージ)になります。



犬小屋/製作の様子





今回は木材にタモ材を使用しています。
カッシーナの家具が揃っているお客様のインテリアに合わせて、木材をウェンジカラー(黒に近いブラウン)に染色して仕上げます。

犬小屋/製作の様子





先日から、制作している特注ケージの鍵部分。
よく見ると思いますが、箱型のトラックの鍵からヒントを得て、デザインしています。
脱走しようと犬が押したりしても、しっかりとロックできるので、見た目は華奢ですがかなり強靭な作りになっています。

さらに、今回は観音開きで、270度も開閉することができる扉になります。

犬小屋/製作の様子



犬小屋/製作の様子




現在、製作している犬小屋(ケージ/サークル)です。
鉄材加工して組んでいるところです。

犬小屋/プランニングの様子




これから製作にかかるサークル型の犬小屋「type/ar」のプランニング。
このように、図面やイラストを描いてお客様に確認いただいたうえで設置場所などに合わせてサイズやデザインを決めていきます。

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